イマドキの若者の恋愛傾向

イマドキの若者の恋愛傾向

はじめに

一昔前まではお見合い結婚が主流でしたが、今では恋愛結婚が主流になってきています。お見合いは、「堅苦しい」、「お金や時間がかかる」などのイメージから、避ける人が多い傾向にありますが、恋愛結婚はお金や時間を掛けなくても愛をはぐくむことができるため、今の時代にあっていることが理由だと言えるでしょう。

恋愛結婚が主流になる事で、恋愛をする人が増えそうな気もしますが、実は最近、イマドキの若者の「深刻な恋愛離れ」がささやかれています。
恋人のいない未婚男性の比率や、成人を迎えたタイミングで恋人がいない人の割合などを集計すると、現在の30代40代に比べて割合が上がっているというデータもある様です。

今回の記事では今の30代40代と比べて、イマドキの若者の恋愛傾向は何が違うのか、どうして「恋愛離れ」が進んでいるのか、そしてそんな中でどのような人が恋愛対象として選ばれやすいのかについてご紹介していきましょう。

若者の恋愛傾向

イマドキの若者の中には、「恋が面倒」という人や「恋愛に消極的」だといわれる人も多くいます。

今の30代・40代とイマドキの若者の恋愛傾向はどのような違いがあるのでしょうか。 イマドキの若者がどうして恋愛に積極的になれないのか、どうして恋愛を面倒と感じてしまうのかについて、イマドキの若者の声をもとに、恋愛傾向を探ってみましょう。

自分の時間や趣味の時間が無くなる

恋愛をしない・したくない理由に関して、さまざまなアンケートでもトップになるほど多いのが「自分の時間や趣味の時間が無くなる」といった声です。

現代ではすべて把握するのが難しいほど、多くのジャンルの趣味が認知されてきています。多種多様な趣味を持ち、自分の時間のほとんどを趣味に注ぎ込む人も少なくありません。 また、一昔前と違い、そんな趣味へのこだわりの強さに対して、堂々と「自分はオタクです」と公言しても理解のある世の中になったという背景があります。

誰しも趣味の一つや二つを持っていますが、必ずしも近くに同じ趣味を持つ人がいるわけでもなく、普段の行動範囲内だけで情報を得られるとも限りません。 しかし近年では、パソコンやスマホなどで、離れた場所でも簡単に同じ趣味の人と繋がれたり、情報を得ることができます。

この点が若者の「時間の使い方」に大きな影響を与えていると考えられています。学生であっても社会人であっても、自由になる時間は限られています。 趣味に費やせる大切な時間を、誰かのために犠牲にしたくないという気持ちを持っている若者が多くなるのも自然かもしれません。

相手の希望者主張を聞くのが面倒

今やパソコンやスマートフォンは、1人1台の時代になっています。 また、FacebookやTwitterなどのSNSも普及しており、20代以下でFacebookを利用している割合は、約50%と言われています。世界中の人と好きな時に繋がることができ、何もしなければ知りえることが出来なかったことを知ることができたり、離れていても気持ちを共有することが出来るツールは他にありません。

若者にとって非常に刺激的で、世界に目を向け、視野を広げることができるのがSNSですが、SNSに登録している人も様々です。考えが合わない人も多くいますし、苦手なタイプの人もいます。 一方で学校や会社などの実生活では、何とかして相手に合わせたり、円滑に進むよう付き合い方を工夫しなければならないことも多いですが、SNSの場合は、自分の好きな人とだけ繋がることができるというメリットもあります。

自分の好きな人とだけ繋がることができるというのは、人間関係も非常に楽ですが、そういった環境に慣れすぎてしまうと、価値観の違う人との交流を避けたくなる気持ちが生まれます。彼氏や彼女であっても、夫婦であっても、100%同じ価値観という人はいないはずです。

人との交流の仕方が多様化したことによって、少しでも自分の考えと異なる人の主張や希望を聞くくらいなら、価値観の合う人とだけ繋がって、自分だけの趣味に没頭している方が楽しいと感じるような閉鎖的な考え方に陥ってしまうことも、恋愛離れが進んでいる要因だと言えるでしょう。

恋愛にお金を掛けたくない

近年は昔と違い、「一生会社が面倒を見てくれる」という時代ではなくなってきています。そのため社会人であっても、「お金に余裕がある」という人はほんの一握りです。 「一人暮らしをして、車の免許も欲しい。あとは趣味のものも少しずつ揃えたい。」と考えていると、彼氏や彼女とのデートや合コンにお金を回す余裕がなくなります。

また最近は世間的に「男女平等!」との主張が叫ばれていますが、どこかでまだ「デート代は男がおごるもの」という風潮も抜け切れていないため、プレッシャーに感じてしまう男性も少なからずいます。

「是非付き合いたい!」と思う女の子とデートをして、スマートに会計を済ませて…その後音信不通になってしまったりしたら、使ったお金が「無駄だった」と感じてしまうかもしれません。 その結果、「だったら初めからおごらなきゃよかった」「その分を自分の為に使いたかった!」という思いへ繋がってしまう人も多いようです。

そうなるとまた次の恋愛へ進むのもためらってしまいますよね。

結婚・出産をリスクと感じる女性が多い?!

念願の彼と付き合うことができ、ゆっくりと愛を育み、結婚をしたい!と願う女性は多くいます。 男女問わず、「結婚をしたら子供が生まれる」と考える人はたくさんいますが、妊娠・出産・子育ての負担までは考えていない人はほとんどです。

最近は共働き世帯が多く、家事も子育ても分担しているという家庭も多くありますが、妊娠や出産を分担することはできません。命を懸けた出産を乗り越え、子供が生まれてみると「旦那さんが協力してくれない」や「仕事復帰したいけど保育園が決まらない」、「子供が熱を出して早退ばかりで上司や同僚に申し訳ない」…など、子供に関しては女性が負担する割合が多いのが現状です。

また、子供が生まれていない場合でも、旦那さんの転勤が決まった、どちらかの両親の介護が必要になった場合は、女性が仕事を辞めるケースも多々あります。女性が「仕事が楽しい!もっとチャレンジしたい!」と思っても、結婚や出産によってその夢が叶わない女性も多いため、「結婚・出産はリスクだ」と感じてしまうことも恋愛、結婚が遅れる理由の1つでしょう。

恋人は欲しくない!と思う男性が増えている?

恋人に、精神的な癒しを求める男性が多くいます。 男女平等とはいえ、やはり男性にのしかかるプレッシャーは多いため、仕事をしていても女性に比べて男性の方が負担は大きい場合が多くあります。また、「男性が家族を養う」という風潮も根強いため、お金を沢山持っていないといけないと考える男性も多いでしょう。

将来彼女と結婚するために必死で働いて、少しでもたくさんお金を稼ごうとしているなか、久しぶりの休みに「仕事と私どっちが大事なの?!」と聞かれてしまったり、記念日やイベントには大きな出費が重なると、「何のために働いているんだ?」と思ってしまう男性も多いようです。

そう感じてしまうと、「1人になった方が楽なのではないか?」と考えてしまい、実際に独り身になった解放感から、「恋人はいらない!男同士で飲む方が楽しい!」と感じてしまい、あえて恋人を作らない人もいます。

若者が恋愛対象に選ぶ人のタイプとは

若者の恋愛離れが問題になっていると言っても、全員が恋愛をしていないわけではないんです。恋愛に対して一歩踏み出せない人がいる中で、彼氏・彼女を作って結婚をする人ももちろんいます。 現代の若者の恋愛傾向を踏まえ、モテる男性像・モテる女性像をチェックしてみましょう。

スマートさより親しみのある男性

一昔前は、勉強もスポーツもできて、料理もできちゃう男性はカッコイイ!なんて言われていましたが、やはりそのような多彩な才能のある人はほんの一握りです。

自分が多彩ではないからと言って落ち込む必要はありません。
多彩な才能のある男性は彼氏にするにはいいけど、旦那さんにするにはちょっと…と思っている女性もいます。 何でもできるのはカッコイイけど、近づきがたい男性より、気さくで親しみやすい男性の方が、女性も自然体でいられるものです。

「何でもできる人にこんな相談するのもな…」、「こんなことがあってうれしかったけど、きっと彼はレベルが低いって思うかも…」なんて思う相手には話しづらいことも、親しみやすい彼であれば、「きっと共感してくれる!」という期待が持てます。
イマドキの女性に求められているのは、「気さくで親しみやすい男性」なのです。 ぜひ女性の話す話の内容や表情、しぐさに注意し、「どんな返答をしてあげたら喜ぶかな?」と考えてあげてください。

適度な隙で、近づきやすい女性

モデルさんみたいなスタイルで、流行りの服をばっちり着こなす人を連れて歩きたいと思う男性は多いと思います。しかし、誰しもコンプレックスがあるので、「彼女は俺となんかじゃ釣り合わないな…」と思ってしまい、恋愛のスタート地点にすら立てない男性もいます。男女問わず、誰かに尊重されたい!という気持ちがありますが、特に男性はその傾向が強い場合が多いです。また、「プライドを傷つけられたくない」と思っている場合も多いです。そんな彼には、女性自ら話しかけてあげたり、適度に隙を見せることで、近づきやすい女性であることをアピールしてあげましょう。

まとめ

イマドキの若者は、一言でいえば恋愛には「消極的」なイメージがあります。しかし、一方でパソコンやスマホを使って積極的に情報を集めるなど、積極的な一面も多く持っています。 色々なジャンルの趣味があるように、男性にも女性にも色々な人がいます。 イマドキの若者が持つ「探求心」を、人脈を広げる方にも向けることで、新しい世界も開け、人生が変わるかもしれません。

恋愛は楽しい事ばかりではありませんが、人生を豊かにもしてくれます。「今はまだ…」と思っている人も、一歩だけ踏み出してみることで、生活が一変するかもしれません。自分の気持ちも大切にしつつ、相手を尊重することで、自然とパートナーが見つかります。一人で没頭する趣味も大切ですが、パートナーと同じ趣味を持つことも生活に潤いがでます。また、自分のことだけではなく「相手のことを考える権利」を得た生活は、自分一人だけではできません。

一度、頭の中で「今の生活」のことだけではなく、「誰かと歩く将来」について考えてみてはいかがでしょうか。

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